環境三四郎
2018年度ホームページ
みずプロ
★プロジェクトの内容 目黒区の小学校で「環境」の授業を行う
★こんな人に是非!! 環境問題・生物に興味がある、教育に興味がある、子供と触れあうのが好き、アイデアマン
★メンバーからメッセージ みんなで話し合い勉強し合いながら授業を作っていくので、知識がなくても大丈夫です。
一緒に、小学生が楽しく学べる授業を作ってやってみませんか!!
みずプロは、目黒区内の小学校に行って環境教育を行う活動です。小学校にあるビオトープなどを用いて環境問題や生物の授業を行います。小学生はいつも授業に興味津々で、やりがいのある活動です。かつ、小学生に環境問題を正しく知ってもらうことは非常に重要な活動でもあります。
環境だけでなく、教えることや子どもたちとの触れ合いに興味がある方も歓迎です。
昨年は、向原小学校・中根小学校・月光原小学校で学期に1回ずつ授業を行いました。授業は、教室で環境について学ぶ「中授業」と校庭にあるビオトープで実際に見たり触ったりして学ぶ「外授業」があります。私たちは授業本番までに、ミーティングを重ねて授業内容を練ります。クイズ形式やグループの話し合いを取り入れる、生き物を五感で感じられるプログラムを取り入れるなどの工夫をしています。今後より面も白くためになる授業を開発し、行っていこうと考えています。
下は実際どのような授業を行ったかの紹介です。楽しくでもしっかりと「環境」について教えています。是非ご覧ください。
夏の授業(第1回目)
【向原小学校授業】
今回の中授業では、「身近なエコ」について班ごとに考えてもらいました。活発な発言が行われ、とても盛り上がり楽しかったです!
外授業では、3つの箇所に分かれて、「生き物クイズの実施」と「ビオトープの管理活動(草むしり)」を行いました。クイズは人気が高く、小学生はみな懸命に高得点を目指し考えていました。管理活動でははお互い協力して、元気よく活動していました!
【中根小学校授業】
中授業では「身近なエコ」と「学校ビオトープ」について勉強しました。1人で約40人の生徒を教えるのは不安でしたが、担任の先生のサポートや生徒の皆さんの協力もあり、無事に終えることが出来ました。
「身近なエコ」では、ゲーム形式でエコについて考えました。高得点を取るために、みんなでどんな行動がよりエコなのかを話し合ってくれたと思います!
「学校ビオトープ」では、ビオトープの意味や構造について触れた後、生徒のみんなにビオトープに来てほしい生き物を答えてもらいました。多種多様な生物の名前が挙がり、大盛り上がりでした。
外授業では、2グループに別れて、クイズやビオトープの生き物観察などをおこないました。小学生はメダカやヤゴ、カエルなどを見つけ、私たちがそれらを解説しました。
【月光原小学校授業】
今回は2クラス合同での中授業を2時間行いました。1時間目はスケッチの書き方について、2時間目はビオトープの意義や構造についての授業をしました。
スケッチの授業ではみな細部まで観察して描いてくれました。さらには葉の手触り、匂い、形などもよく見てくれました。これを機に、植物が一様でなくみな個性的だということを感じ取って、興味を持ってもらえたら嬉しいです。
ビオトープの意義や構造を教える授業では、生徒にクイズや質問を投げかけると元気よく答えてくれました。
秋の授業(第2回目)
【向原小学校授業】
今回の授業の内容は、「お買い物ゲーム」でした。このゲームを用いることで、「環境に優しい消費」「フードマイレージ」について学びました。
お買い物ゲームとは、産地や値段が書かれた「材料カード」を買って、指定の料理を作るものです。「フードマイレージ」とは食材及びその生産に必要な物について、(重量)×(輸送距離)で求められ、簡潔に言うと環境に対する負荷の指標となります。これを基準として「買い物」に得点を付け、どの班が1番環境によい食材で食卓を彩ったかを競いました。各班が勝利を目指しつつ、こだわりのある食材選びを楽しんでくれていたと思います。
ゲーム形式で楽しみつつ、消費という身近なエコについて考える授業を行うことができました。
【中根小学校授業】
中授業は向原小学校と同様、お買い物ゲームをしました。自分たちで作ったゲームで盛り上がってもらえると嬉しいですね!フードマイレージの考え方を、楽しみながら学んでくれました。
外授業では「増えすぎて困っちゃう植物」をテーマに、ビオトープで実際に草を取ったり、身近な雑草の紹介とスケッチをしました。小学生達はビオトープに入るとカエルやヤゴの抜け殻なども見つけ、盛り上がりました。
スケッチではよく生える雑草であるヤブガラシ、クズ、オオアワダチソウを外来種問題を絡めつつ説明するとともに、じっくりと観察してスケッチしてもらうようにしました。身近にある植物に目を向けてくれるようになると嬉しいです。自分自身も、この授業に向けて植物を調べることで植物の面白さを再認識できました。
冬の授業(第3回目)
【向原小学校授業】
今回の授業の内容は、「学校のごみを減らそう」と「理想のビオトープを考えよう」の二本立てでした。
「学校のごみを減らそう」では「給食」と「紙」に焦点を当てて、チームでこれらのごみを減らす案を話し合い発表してもらいました。「肥料にする」「森を管理する」などみんなで取り組むことから「食べられる分だけ取る」「古紙回収に出す」など一人一人心がけることまで、たくさんの意見を出してくれました。
「理想のビオトープを考えよう」はこの一年間のビオトープ学習の集大成。「藻・草の役割」や「食物連鎖」など夏と秋の授業で身に付けた知識を活かしながら、生き物にとっての理想のビオトープを絵や文で表現してもらいました。
【中根小学校授業】
今回の中根小学校で授業では、向原小学校と同様に「理想のビオトープ」と「学校のゴミ問題」を扱いました。
「理想のビオトープ」では、生徒のみんながそれぞれの「理想」を紙の上に描き出しました。事前のヒントをしっかりと理解した上でビオトープ周辺の環境や食物連鎖に考えを巡らせ、生き物にとっての理想の空間を追求し、奮闘していました。
「学校のゴミ問題」では、食品残渣や紙の無駄遣いに着目しました。身近に潜む問題にどのように向き合えばよいのかを考えてもらい、共有するという内容です。その日から実践できるような工夫から、バイオマス発電などの高度な技術を要するものまで、様々なアイデアを出してもらいました。小学生はみなアイデアが豊富です。
今回は1年間のまとめということで、考えることが多く楽しい活動は少なかったかもしれませんが、生徒のみんなは一生懸命活動に取り組んでくれました。さらに一部の人は、勇気と声を出して発表もしてくれました。
【向原小学校授業】
今回の授業では前回の授業の復習をしつつ、「自分たちがビオトープを整備することの意義」について考えてもらいました。
1時間目は東京都のレッドデータブックに載っている生き物でカルタをしました!オニヤンマ、ニホントカゲ、アオダイショウなどの取札と読み札を作りました。みんながよく知っているカルタという遊びを用いたのでみんなすぐに理解して楽しんでくれました。とても盛り上がって楽しかったです!希少な生き物も住み良い環境を作るため、東京の自然を再生する活動のひとつとして、ビオトープを整備していこうということを伝えました。
2時間目には前回の授業と同じ形で、それぞれに理想のビオトープを考えて描いてもらいました。食物連鎖を意識して、オニヤンマを呼ぶためにはエサのバッタが必要、幼虫であるヤゴの住み良い環境も必要、そういうことをちゃんと考えてくれたりしました!
さらに、野生生物の保全にたいして自分たちにはどんなことが出来るのかということも考えてもらいました。ビオトープは生き物にとって住みやすい環境を作ることが大切ということ、また、ビオトープを通して自然とふれあい、自然を大切にできる人を育てるということまで考えている小学生がいて感心しました。
楽しみながら自分たちのやっていることの意義を知ってもらい、自然を大切にしていこうと思ってもらえたようで良かったです。